Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
天下一統に不漁なのだ」例の頭領はたしなめるように「嘘だと思うならまず聞くがいい。正しい甲斐源氏の流れを汲んだ甲州の武田はどうかというに、信玄の武勇をもってしても、京都への上洛がむずかしい。だから武田家はシケなのだ。駿遠三の大管領、今川義元はどうかというに、田楽狭間の一戦で織田信長に殺された。これほどのシケはないではないか。その他、おおかたの国持ちども、一人として天下を平げるほどの器量のある者は見当らぬ。どいつもこいつもシケなのだ!」
「しかしそうばかりも云われぬよ」伊賀袴の男が遮って、「今も話しに出た織田信長、偉い武将だということだから、そのうちには天下を一統して自分が将軍になるかも知れぬ」
「信長の偉いということは、この俺も少しは知っている。しかしどうやらこの大将は邪推深いということだから、おそらく中途で斃れるだろう」頭領はちょっと考えたが「信長の一番偉いところは、いい家来を沢山持っていることだ。丹羽五郎左衛門、前田犬千代、柴田勝家に佐久間信盛、それから身分はまだ低いが、木下藤吉郎という男、眼から鼻へ抜ける利口者で、信長のお気に入りだということだ」