Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme

Aozora Bunko

「なにね、ちょいちょい面白い道具があるから、店を覗いてみたのが始まりで」

「川越屋をまともな商人と思ったのですかい」

「いや、最初は気が付かなかったが、近頃は由緒のある寺々の宝物を持っているから、まさか泥棒とは思わないまでも、『贓品買い』をしているものだと気が付いて、それから遠退くようにしていましたよ」

「…………」

「一二度は意見もしてみたが、人の言うことなどを聞く男じゃなかった。――私もツイ腹が立って、そんなことをするのは仏敵だから、どんな罰が当るかも知れない。今のうちに気を付けるがよい――くらいのことは言ってやりましたよ」

「どうしてあっし達の耳に入れて下さらなかったんです」

「そう言われると一言もない。仏様のために、音次郎を打ち殺す気になったかも知れないが、訴人する気は、毛頭なかった」

蓼斎はそう言って、よく光る額を叩くのです。

「ところで、あんな殺しようをするのは、どんな人間でしょう。大抵の人間なら、怨みがあっても、殺しただけで済みそうなものだが、わざわざ縄で吊上げて、仏様を下手人にするのはどういうわけでしょう」

平次はそれが聞きたかったのでしょう。