Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme
贓品が五つでも六つでも出て来たら、この私は処刑、家は欠所に決っている。その時は川越屋も無事では済むまいと言うと、川越屋などは身上も気も軽いから、訴え出る日は江戸をずらかる日だ――とこう言うのだ」
「…………」
「仕方がないから言いなり放題になる心算で、あの晩も出向いて行くと、驚いたことに当の音次郎は長火鉢の前で縊り殺されているのだ。一時は驚いて逃げ帰ろうと思ったが、日頃の怨みがムラムラと湧いて、何としても癪にさわってたまらない。あの仏像を明日はここへ運ばせる心算で、店に用意してあった縄を外し、床の上の仏像から居間の長押の上を通して、死骸を吊り上げてやったに違いない。――あとで、あんな無法なことをしなきゃよかったと思ったが、その時は、あんまり腹が立って、仏像でも背負って、地獄へでも行きやがれと思ってしたことだ。親分、これは嘘も駆引もない話だ。どうぞ、穏便にして下さい。この通り、――佐野屋の身代を、半分差上げてもいい、お願いだ」
正兵衛は本当に、畳に面形を押さぬばかりにかき口説くのです。
「そんな気障なことを言うと、穏便にするどころか、思い切り荒立てたくなるよ。