Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme
あれは、お前が飛出した後へそっと入った六兵衛が、掻巻へ包んだまま、目を廻した子供を仏壇の下の抽斗の奥へ入れたんだ」
「えッ」
「抽斗はあの通り大きいから、奥へ突っ込んで、手前へ仏具のこわれを詰めると、少し開けたくらいじゃわからない。それに気が転倒しているから少しぐらい抽斗が重くなっても気がつかなかったんだろう。――二た刻もたって頃合を見て出した時は、すっかり冷たくなっていたのさ、後で気が付いて見たが、あの抽斗の奥には、可哀相にひどく掻き瑕があったよ」
「ヘエ――」
「憎い奴等だ」
「太い畜生だ、二つ三つ殴ってやりましょうか」
先へ行った縄付を追おうとする、ガラッ八を押えて、
「止せ止せ、どうせ処刑になる身体だ。それより、俺は、お前にちょうどいい嫁を見付けたよ」
「ヘエ――あのお雛さん?――」
「馬鹿、お染の方だよ、当ってみようか」
平次はカラカラと笑いました。