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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme

Aozora Bunko

ました。

十二支組の一人、亥太郎が、自分の悪事の妨げになるので、素姓を知った昔の仲間を片っ端から殺しましたが、お珊の美色に未練があったばかりに、とうとう最後の二人で躓いてしまったのです。これだけの細工をしながら、一面は年恰好まで変えて、利助の子分として分別臭い顔をして来たので、どうしても捕まらなかったのは無理ないでしょう。

巳之吉の隠れ家もすぐわかりました。これも亥太郎の手込めに逢って、九死一生の危ういところを救われ、平次の取りなしで少しばかりの罪はそのまま流してもらいました。

巳之吉が“文身自慢の会”へ出たのは、日蔭の身ながら、あの見事な蛇の文身が見せたかったためで、お珊はそれを察して彫辰に十二支を描かせ、“文身自慢の会”を騒がして、男の危急を救ったのでした。

平次は十二支組の秘密を読むことが出来ないために、随分長い間苦労しましたが、お珊の鼠が頭の地にあり、巳之吉の蛇が腹に巻き付いているのを推して、亥太郎の猪は足の裏にあるに相違ないという結論に到達したのでした。一つは十二支組の文身が、悉く人目に付かぬところにあったのから思い付いたわけです。

文身発達史の最初の頁に、こうしたロマンスもあったということを話すのが、この物語の目的です。