후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
そこで空屋敷というのであった。
しかしそのような歓楽境が、そのような径路で成り立ったことについて、官では制裁を加えないのであろうか? 水戸様の用地だという事と、夜だけの商売だという点とで、いうところの、「見ていて見ない振りをする」――大目に見ていたということである。が、それとても一面のことで、役人などは元締めの手から賄賂を貰ってはいたそうである。
繁昌するので美人も集まる。ちょっとりっぱな客なども来る。若い武士なども来るようになって、高尚めいた取りあつかいを、三、四軒の家ではしたそうである。
ところがこのごろいつとはなしにここへ集まって来る男女の間へ、一つの流行唄が流行だした。「葵の花はまもなく凋もう、しかしその代わりに菊の花が、全盛をきわめて咲くであろう。夏の次には秋が来るものだ」――こういう意味の流行唄なのであった。流行したは山県紋也であって、今宵も紋也は一軒の家の、土間の床几へ腰をかけながら、チビリチビリと酒を飲んでいた。
魔窟の紋也
「献酬などはまどろっこしい。酒は手酌に限るようだ。さて手酌で一杯飲もう。……しかし何かを祝おうではないか」
こう紋也がいった時に、奥の座敷の方角から、女の笑い声が聞こえて来た。