일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

むすめえんじゅつし

娘煙術師

国枝 史郎

国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면

아오조라 문고

追い詰められた二人

この頃紋也とお粂との二人は、一つの露路で戦っていた。

追い詰められた二人

「さあお粂殿ついておいでなされ! 決して拙者と離れぬようになされ! ……敵がかかれば用捨をしないで、突くとも切るともご自由になされ! 必ず彼らに捕えられぬように! ……これは尋常の火事ではござらぬ! 放火でござる、放火でござる! ……しかも我々を仕止めようとして企らんでいたした放火でござる!」

血にぬれた抜き身を右手に下げて乱れた髪を額へかけて、はだけた胸へ返り血を浴びて、棒にでもうたれたのか脛の一所へ、紫色の大きな痣をつけた山県紋也はこう叫びながら、露路の向こうを睨みつけた。ここは火事元の笹家からは、少しく離れた露路ではあったが、しかし空からは火の粉が降り、黒煙が強い臭気とともに、四方八方から渦巻いて来た、で、左右に幾十軒とない、小箱のような私娼宿を持ち、前後に狭い道を持ったこの露路の中は燃えるほどにも熱く、呼吸づくことのできがたいほどにも、煙りと熱とに充たされていた。だが露路内には人影がなかった。

みんな逃げ出してしまったからであろう。家々の戸障子は蹴放されて、出しかけてとうとうまに合わなかったらしい、荷物の群れが家々の門や、露路に雑然として捨てられてある。