후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
永遠の男性
と、その武士はよろめくように歩いて、襖の前まで寄って行ったが、あたかも襖へ食いつくようにして、その襖の合わさり目から、隣りの部屋をのぞいて見た。
永遠の男性
すると端麗な鼻を持った武士が、不安そうに声をかけた。
「貴殿ばかりは見てはいけない。よくないことが起こるだろう」すると受け口の武士もいった。
「そうだ、なるたけ見ないほうがいい。貴殿は一番苦しんでいる。だからなるたけ見ないほうがいい。……窒息して死ななければ、自分で自分を殺すようになろう」するともう一人の武士がいった。
「我々四人は仲間なのだ。一人欠けても寂しくなろう。なるたけ大事を取ってもらいたい! 貴殿見るのは止めたほうがいい」
しかし富士型の額を持った武士は、隙見をすることをやめなかった。
「今、あのお方は頤を両手でささえておられる。蝮の眼が若衆武士を狙っている」隙見をしながらそういった。
四人の武士が集まって、燭台の燈火を取り巻いていたのが、富士型の額を持った武士が、一人だけ円陣から抜け出して、襖の面へくっついたので、円陣の一所へ空所ができてそこからさし出ている燈火の光が、襖のほうへ届いて行って、そこにくっついている例の武士の腰から踵までを光らせている。