후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
肉魔のまどわし
何かに仰天したようすである。
三度目に美作が小次郎へ追いつき、ぶっ放さんとした時、松永町のほうと通じている、小広い横丁から一団の者が、忽然として現われて来て、小次郎を保護でもするかのように、小次郎を人数の真ん中へ包んで、美作をさえぎってしまったからである。
肉魔のまどわし
小次郎を中へ包むようにして、美作をさえぎって往来の中央へ、たむろするようにたたずんでいる、十人の一団は武士が四人に駕籠舁きが二人に女が四人という、まことに変わった一団であって、武士はいずれも年が若く、健かで美貌であるらしく、頭巾で顔をこそ包んでいるがお小姓じみたところがあった。緑色の小袖を一様に着て、羽織なしに袴をはいていた。四人の女はこれに反して、いずれも醜い老女らしく、これも緑色の衣裳を纒い、緑色の被衣をかぶっていた。
と、二人の駕籠舁きによって、舁がれている女駕籠が一挺あったが、塗りは総体に黒色で金銀の蒔絵がほどこしてあって、扉のあたりに深紅の総が、焔の束のように下がっていた。その駕籠の扉に引き添って、地に膝を突いて、小次郎が烈しくあえぎながら、それでも刀は手から放さず、握ったままで静まっていた。