후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
すなわち二人の男女の掏摸が「関東方だ、京師方だ」と、符牒をつけて分けへだてをして、関東方の武士ばかりを、狙ってするということが、ひどく疑わしく思われるからであった。
「どうやらきゃつらの残党どもが、最近に江戸へ入り込んで来て、何やら策動をしているそうだ。……こいつら二人の男女の掏摸も、なんとなくきゃつらの残党らしい。……取っておさえるのは訳はないが、それよりももう少しつけて行って、はたしてきゃつらの残党なのか、そうでないかを確かめてやろう。そのほうが俺には大事なのだからな」でニヤリニヤリ笑って、二人の後をつけるのであった。
処は名に負う江戸一番の盛り場の両国の広小路である。で、往来の両側には、女芝居や男芝居の、垢離場の芝居小屋が立っている。軽業、落語、女義太夫――などの掛け小屋もかかっている。木戸銭はたいがい十六文で、芝居の中銭も十六文、――といったような安物である。
野天芸人の諸も、葦簾を掛けたり天幕を張って、その中で芸を売っている。「蛇使い」もあれば「鳥娘」もある。「独楽廻し」もあれば「籠抜け」もある。「でろでろ祭文」や「居合抜き」「どっこいどっこい」