후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
の賭博屋から「銅の小判」というような、いかもの屋までも並んでいる。そういう間に介在して、飲食店ができている。卵の花寿司、鰯の天麩羅、海老の蒲焼き、豆滓の寿司――などというような飲食店で、四文出せば口にはいろうという、うまくて安い食物ばかりを、選んで出している飲食店なのである。
大川に添った川岸には、水茶屋がビッシリと並んでいる。軒を並べているところから、これを一名並び茶屋ともいう。
「梅本」「嬉し野」「浮舟」「青柳」など、筆太に染め出した、浅黄の長い暖簾などが、ヒラリヒラリとなびいている。店の作りが変っていて、隣りの店とのへだてがない。隣り同士で話ができる。「柳原へ出る夜鷹のひととせ、そりゃアとほうもない別嬪で。ためしに買ってご覧なさい」「へいへい昨晩こころみました」「ああさようか、お早いことで」などというような会話もできる。銀ごしらえではあるまいか? そんなようにも思われるほどに、ピカピカ光る大きな茶釜が、店の片隅に置いてある。そこから白湯を汲み出しては、桜の花をポッチリ落とし、それを厚手の茶碗などへ入れて、お客の前へ持って来る。持って来る茶屋女が仇者であって、この土地の名物である。