일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

むすめえんじゅつし

娘煙術師

国枝 史郎

国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면

아오조라 문고

だがどうにもおかしいなア、あの老人なら去年の四月に、三宅の島で死んだはずだ」

茫然といったような形容詞は、まさにこの時の代官松の、表情にかぶせるべきものであろう。そんなようにも茫然と――掏摸のことなどは忘れたかのように――代官松は眼を据えた。

「あの老人があの老人なら、とほうもない獲物といわなければならない。こいつアしっかり見届けてやろう」

小刻みに忍びやかに走り出した。

両国橋の橋詰めをめがけて、歩いて行く一人の老人があった。編笠をいだいている上に、向こうを向いているところから、顔の形はわからなかったが、半白の切下げの長髪が、左右の肩へ振りかかって、歩調につれて揺れるのが、一種の特色をなしていた。人波の上をぬきんでて、五寸あまりも身丈が高い。非常な長身といわなければならない。清躯あたかも鶴のごとしと、こうもいったら当たるであろうか、そんなにも老人は痩せていて、そうしてそんなにも清気であった。無紋の黒の羽織を着して、薄茶色の衣裳をまとっている。袴を避けた着流しである。大小はどうやら短いらしい、羽織の裾をわずかに抜いて鐺の先だけを見せている。儒者といったような風采である。