일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

むすめえんじゅつし

娘煙術師

国枝 史郎

国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면

아오조라 문고

園子の噂

とうてい真面目な人間などが、行くところではございません」

またポツンと音がした。蟋蟀がひとはね元気よくはねて、燭台の燈火へ飛びつこうとしたが、そこまで力が及ばなかったからか、黒塗りの燭台の脚を越して、向こう側の畳の上へ落ちたがために、醸されたささやかな音であった。

畳の上へ兀然と立って、まるで怒ってでもいるように、飛び脚を高く鉤のように曲げて、蟋蟀は気勢をうかがっている。

姉が返辞をしないので、小次郎は寂しさを感じたらしい。独り言のようにつぶやいた。

「いつぞや泉嘉門殿の屋敷で、桃ノ井兵馬とかいう悪侍を、兄上と姉上とでお懲らしなされて以来、私たち一家の身の上へは、いつも物騒な脅迫の手がのばされているはずでございますよ。先刻方屋敷から追い出してやった、あの友吉という内弟子なども、どうやら敵方の間者とかいうことで。恐ろしいことにござりますよ」

しかし鈴江は依然として、しなやかに指を運ばして、袖を縫って行くばかりであった。まだ蟋蟀は動かない。触鬚で空間を探っている。

「姉上」と小次郎は声を強めた。

園子の噂

「姉上!」と小次郎は声を強めたが、姉の鈴江が縫う手も止めなければ、うつむいた額も上げなかったので、小次郎は意気込みを砕かれてしまって、気の弱い萎縮したおどおどした声で、独語のようにいい出した。