후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
――というのであちこちに巣食っていた夜鷹宿の主人が出張って来て、空地へ夜鷹宿を建てたところ、予期したように繁昌する。夜鷹宿が増築されたので、飲食店も数を増し、嫖客の数も数を増し、大いに盛るところから、それ地代などが騰貴して、縄張りなどの争いも起こる。と、元締めというようなものが、自然とできて世話をやいたり、頭をはねたりカスリを取ったり、うまいことをして贅をつくしたりする。
女を買って飲み食いをする――そればかりでは面白くない。勝負勝負! これに限る! というので賭博が行なわれる。そこで博徒が入り込んで来て、「これはなんだ、渡りをつけろ! ……テラ銭をよこせ!」などと嚇す。そんなことには驚かないで、「お前さん貸元になってください」「うむ、そうか、それもよかろう」――嚇しに来た人間が大将になって、駒箱を膝へ引き寄せて、「さあ客人張りなせえ」などといって商売をする。
こうして成立をとげたのが、水戸様石置き場空屋敷なのであるが、しかしどうして空屋敷などというのか? というのは簡単な理由からで、昼間はいっさい商売をしない。で建物という建物が、空屋のようにガランとしている。