후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
代官松の指図
その賭博小屋から隅田川のほうへ寄った、土地の低い一所に木立ちがあったが、そこに三人の人の影がささやきもせずに立っていた。と、一つの人の影が、賭博小屋の前をすべるようにして、三人の人影へ走り寄ってきた。
「親分、とうとう目付け出しました。紋也は笹家におりますので」
「そうか」という声がすぐ応じたが、三人の中の一人であって、代官松の声であった。
代官松の指図
「そうか」というと代官松は、知らせに来た乾児の猪吉という男を、迎え取るがように一足出たが、
「そうか、紋也は笹家にいたか。いいことをした、よく目付けた。この界隈を焼き討ちにかけても、肝腎の紋也をのがしてしまっては、何の役にも立たないのだからな。で、まあ手を分けて探したんだが、おり場所がわかって安心した。……え、なんだって? ふうんそうか! お粂も一緒にいるというのか? いやそいつは好都合だ、一緒にやっつけることができるのだからな。……構うものか、さあ押し出せ、そうして四方から火を掛けろ! 官許を得ていない盛り場だ、焼き払ったところで咎にはならない。その上に渡りがついている、美作様や左近将監様から、それとなくお町奉行の依田様のほうへ、ご内意が行っているはずだ。