후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
助けつ助けられつ
髪は乱れて顔へかかり、衣裳の袖はちぎれて取れ、手にも足にも血を流し、引っ下げた刀をピリつかせている。代官松の一団からいえば、紋也を討って取ることが、この夜の襲撃の主なる目的で、逃がしてはならない獲物なのであった。が、思いもおよばなかった、意外の敵が現われて、「葵は枯れても、ああああ、菊は栄える」と、歌いながら攻めてかかられたので、一団はことごとく気を呑まれて、この新手の敵に向かい、紋也が乱闘の場から抜けて、一ツ目橋の方角へ、走って行くのに気が付かなかった。で、紋也ははずむ息をおさえ、ともすると定まらずよろめこうとする、疲労れた足を踏みしめ踏みしめ、絶えずぶつかって来る群衆の波を、血刀を振って左右へ払い、一ツ目橋のほうへ突き進んだ。が、半町とは走らなかったであろう、紋也はにわかに足を止めたが、振り返ると乱闘の場を眺めた。
「お、お粂殿! ……うっちゃってはおけない!」――のがれようと思う一心から、遮二無二ここまで走っては来たが、お粂が敵に取りこめられて、乱闘の場に残っていることを、フッとこの時思い出したのであった。「女を捨ててはおかれない」――で、紋也は取って返した。