일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

むすめえんじゅつし

娘煙術師

国枝 史郎

国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면

아오조라 문고

金兵衛の苦痛

これも小次郎を見守っている。

洞然と開かれていた小次郎の眼が、しだいしだいに細まって来た。と、睫毛が下眼瞼をおおうた。俄然身体が傾いた。で、小次郎は横へ倒れた。股のあたりが、だんだんと赤く染まって行く。綴じ紙が血汐を吸うからであった。しかも小次郎は綴じ紙を、握ったままで放そうとはしない。――で、部屋の中は陰惨として、限りない静寂に充たされていた。

と、そういう静寂を破って、佐久間町の往来からわめく声が、ここの部屋まで届いて来た。

「お粂の姐ご、一大事だ! お屋敷の方々、大変でござんす! 代官松の一味の者が、多勢押し寄せて参ります!」

それは金兵衛の声であった。

金兵衛の苦痛

金兵衛が往来を走っていた。いやいや走っているのではなくて、這いまわってうごめいているのであった。その片側に神田川の、ゆるやかに流れる川を持ち、反対の側に家並みを持った、この佐久間町の往来には、例によって月光が敷き満ちていて、蒼白い明るさを保っていたが、行人の姿は見られなかった。で、うごめいている形といえば、金兵衛以外には一個もなかった。その金兵衛の姿と来ては、さながら襤褸の塊りのようであった。