후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
案じる鈴江
「はい、妾、小次郎を探しに」――で、潜り戸をあける音がしたが……。
案じる鈴江
お粂と鈴江との話し声が、潜り戸の内側から聞こえて来て、潜り戸をあける音がしたが、そのまま潜り戸があけられて、気絶をしている金兵衛や、はるかの往来に姿を現わした代官松の一味の者を、お粂と鈴江とが認めたならば、事件は大波瀾となったことであろう。
が、事件を少しく後へ戻して、儒者ふうの老人の籠っているこの宏大な屋敷の裏の、月の光のさし込んでいる庭の一所へ鈴江を置いてその心持ちを探ることにしよう。
弟の小次郎の安否を気づかい、五十嵐駒雄を走らせて、神田雉子町の自分の家の、ようすを見させにやったところ、家には変わったこともなく、小次郎の消息は不明であると、駒雄が報告を持って来たのは、鈴江が兄の紋也の寝ているここの屋敷の二階の部屋に、お粂と話していた時であったが、詳しくようすを訊ねようとしてその部屋を出て駒雄と一緒に、鈴江は裏庭へ出て行った。しかし、そうやって裏庭へ出て、駒雄に詳しく訊ねたが詳しく知ることはできなかった。というのはきわめて卒の間に、駒雄は雉子町の紋也の家を見まわして調べたに過ぎないのであるから。