후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(三)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 312,452자 · 628화면
二品を賜わる時、帝は意味ありげに、御眼をもって、何事か、暗示された気がする。――その時の帝のお顔が瞼から消えやらぬのであった。
それから四、五日後のことである。董承はその夜も卓に向って物思わしく頬杖ついていた。――と、いつのまにか、疲れが出て、うとうとと居眠っていた。
折ふし、かたわらの燈火が、ぽっと仄暗くなった。洩れくる風にまたたいて丁子頭がポトリと落ちた。
「…………」
董承はなお居眠っていたが、そのうちに、ぷーんと焦げくさい匂いが鼻をついた。愕いて眼をさまし、ふと、見まわすと、燈心の丁子が、そこに重ねてあった玉帯のうえに落ちて、いぶりかけていたのであった。
「あ……」
彼の手は、あわててもみ消したが、龍の丸の紫金襴に、拇指の頭ぐらいな焦げの穴がもうあいていた。
「畏れ多いことをした」
穴は小さいが、大きな罪でも犯したように、董承は、すっかり睡気もさめて、凝視していたが、――見る見るうちに、彼のひとみはその焦穴へさらにふたたび火をこぼしそうな耀きを帯びてきた。
玉帯の中の白絖の芯が微かにうかがえたのである。それだけならよいが、白絖には、血らしいものがにじんでいる。