후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
そうしてとうてい及ばない恋に、夢中になっているらしい。こういう男が思い詰めると、どんな事をやり出すかわからない」つまりこんなように思ったからであった。で、ひょいと話を変えた。
「で、只今はお前さんの一座は、どこで興行をしておりますので」
「大津の宿でございますよ」
「それじゃア大津からこの京都へまで、お妻太夫さんを探しに来たので?」
「どこへでも探しにまいりますよ」
「大変な執心でございますなあ」
「死ぬまで私は思い詰めます。そうして私の死ぬ時には、お妻太夫さんも殺します」
金兵衛は急に寒気がした。「白痴の一念というのでもあろう。思い込まれたお妻という太夫にも、俺は大いに同情するよ」――もう金兵衛は別れようと思った。
「では鴫丸さんご免なすって、これでお別れをいたしましょう」
「これでお別れをいたしましょう。いろいろ有難うございました」
朧の月光と紗のような霞とで、練り合わされているがために、千本お屋敷とご用地との露路は、煙りの底のように眺められたが、その中をトボトボと鴫丸の姿が、人間の殻のように歩いて行く。と、曲がって見えなくなった。小堀屋敷のほうへ行ったようである。