후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
身長が高くて痩せぎすである。首なんか今にも抜けそうに長い。
その女掏摸と並びながら、手代ふうの若い男が行く。相棒であることはいうまでもない。どこか道化た顔つきである。薄くて細くて短い眉毛、それと比較して調和のとれた、細くて小さくてショボショボした眼つき、獅子鼻ではないが似たような鼻、もうこれだけでも贔屓目に見ても、美男であるとはいわれない。その上に口が大変物である。俺は自信のある雄弁家だとそう披露でもしているように、やけに大きく薄いばかりか反歯でさえもあるのである。年はそちこち二十八、九か、色浅黒く肥えている。
で、二人を一見すれば、相当大家の商人の娘を、醜い手代がお供して、歩いているということができる。が、二人へ接近して、その会話を聞いたならば、胆を冷すに相違ない。
「姐ご、あいつは関東方で」「そうかい、それじゃア引っこ抜いてやろう」「おっとおっと今度はいけない、あのお侍さんは京師方で」
「そうかいそうかい止めにしよう」などといっているのだから。
さてそのすり方だが見事であった。つまりこんなようにするのである。向こうから武士がやって来る。と、人波に押されたかのように、ヒョロヒョロと女掏摸がよろめいて行って、武士の胸もとへポンとぶつかる。