후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
……さあ行け、行け、今度こそいい!」
立ち木が月の光をさえぎっているので、代官松と三人の乾児の、姿も顔もぼんやりとしている。が、正面には賭場があって、燈火の光が隙間からさしている。そうして右手にも左手にも、私娼窟の小家がゴチャゴチャと、固まって地面にへばりついている。そこからも燈火の光が見える。が、この境地は暗かった。
その暗い境地に身を隠して紋也のおり場所を目付けたというそういう報知を待ちかまえていた、目明かしの代官町の松吉が乾児の一人の猪吉の口から今やおり場所を聞いたのであった。で、指図を下したのであった。と、二つの人の影が、木立ちを離れて東と西とへ、礫のように走り出したが、親分の代官松の指図通りに、橋場の卯之吉と河岸の源介のもとへ、伝言をするために走って行く、文三と勘八との姿であった。
「猪吉、お前は一緒に来な。笹家の前でようすを見よう」こういったのは代官松で、いうと同時に木立ちから離れて、家のあるほうへ歩き出したが、二人の姿が遠のいた時に、
「偉いことになったぞ、大変だア!」と、木立ちの背後で声を上げて、地団太を踏む人の影があった。
金兵衛走る