후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
で、そのような行列などが、彼の所業などをさえぎろうものなら、有無をいわせず切り払ったところで、咎められるような心配はなく、切り捨てご免というような、好都合に計らわれるのは知れていた。そうして美作自身においても、そういうことは知悉していた。
で、気を呑まれた心持ちから、恢復するや突き進んで、その行列を誰何した上で、小次郎をこなたへ取り戻すか、きかない時には行列の人数を、切り払った上で取り戻そうと、ヌッとばかりに進み出たのであった。がしかし、美作はそのとたんにさらに意外な物を見た。内側から駕籠の扉がひきあけられて、浮かび出た女の顔であった。
「おッ、これは姫君ではないか! 何ということだ! 何ということだ!」――で、またまた気を呑まれて、茫然として突っ立ったのである。どうして彼ほどの人物が、たかが女の顔を見て、そうまで気を呑まれたのであろうか? 駕籠の中にいる姫君姿の女が、美作にとっての苦手であるか、ないしはその女の父母か縁辺に美作にとっての苦手があるか、どっちかでなければならなかった。とまれ美作は茫然として、抜き身をダラリと下げたままで、一団の前にたたずんでいた。