후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
揃ってあわただしく走って行くのは、火事が水戸様石置き場の空屋敷だということを聞いたので、紋也のことが心配になって、そこでようすを見に行くのだろう。腕利きだけにやっては不味い! そっと追っかけてしめてしまえ!」代官松の乾児の友吉であった。
「よかろう」と、後の数人がいったが、そういった時には足音を盗んで、友吉を先頭に走り出していた。
しかし鈴江も五十嵐駒雄も、そのようなこととは知らなかった。で、一散に走って行く。ところでこの頃美作と兵馬は、火事の光を背と肩とへ浴びて、佐久間町の入り口から鈴江たちのほうへ、変った足どりで歩いていた。美作は酔漢のそれかのように、現心もないように、依然として抜き身を下げたままで、ヒョロヒョロ、ヒョロヒョロと歩いて来る。と、その後から不安そうに、兵馬が胸へ腕を組みながら、美作が左へよろめけば、自分もつれて左のほうへ歩き、美作が右へよろめけば、自分もつれて右のほうへ歩き、もしも倒れたら抱き起こそうものと、心構えをしてついて来た。
「美作様ほどの人物が、手を下すことさえできなかった、姫君姿の駕籠の中の女は、どのような素性の女性なのであろう?」