일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

むすめえんじゅつし

娘煙術師

国枝 史郎

国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면

아오조라 문고

――が、こう再度叫んだ時には、嘉門の姿は遠のいていて、嘉門に強く振りもぎられたために、地へ倒れた鴫丸ばかりが、往来の真ん中に残っていた。

「ホーッ」

と鴫丸は太い息をついた。と、そのことが鴫丸の恐怖を、かえって心から消したと見えて、もう叫ぼうとも走ろうともしないで、トホンと地上へすわったままでいた。しかしすぐに「おや」といって、ノッソリと片手を前へ伸ばした。月光に薄白い往来の色を一所きわ立てて白く染めて、巻かれた小長い奉書紙が、膝の前にころがっていたからであった。

「何かな?」と鴫丸は巻き奉書を取り上げ、無心にスルスルとひろげて見た。

「たくさんの字が書いてある。赤い色が付いている」

しかし鴫丸の身にとっては、なんの値打ちもない品物であった。で無心に捲き納めると、無心に片手に握り持った。

鴫丸はガックリと首をたれて、何やら茫然と考え出した。

しかしにわかに立ち上がると、

「お妻太夫さん! お妻太夫さん」と泣き出しそうな憐れっぽい声で、あくがれるように呼ばわったが、佐久間町のほうへ歩き出した。

手に持たれている巻き奉書が――嘉門の懐中に蔵されていて、鴫丸を強く振りもぎった時に、落としたところの巻き奉書であるが――ダラリと下げられているがために、その先が鴫丸の足の甲を、かすったり打ったりしてひらめいて見えた。