후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
しかるに紋也がそういうようにして部屋の襖をあけたがために、部屋の人たちは驚いたように、揃っていっせいに紋也のほうを見た。と、紋也の引きあけた襖が、その部屋の中央にあたっている襖の一枚であったがために、おのずからその部屋の中央の辺に並んでいる七人の武士の顔を、正視しなければならないことになった。で、紋也は正視した、するとどうだろう、その七人の武士に紋也は見覚えがあるではないか。
すなわち一人は薩摩の大領、島津修理太夫のお側用人、猪飼市之進その人であり、もう一人は毛利大膳太夫の家老、宍戸備前その人であり、もう一人は山内土佐守の家老、桐間蔵人その人であり、もう一人は鍋島家の重臣の、諫早益千代その人であり、もう一人は松平三河守の智謀、永見文庫介その人であり、もう一人は水戸家の若年寄、渡辺半蔵その人なのであった。そうしてこれらの人々は、日ごろから紋也が接近しようとして苦心して手蔓を求めていた相手で、これらの人々と懇親となり、これらの人々へ己が思想を、吐露したあげくにこれらの人々が、その思想に共鳴をしてくれたならば、主家を動かすことさえできる。そういう素晴らしい大大名の、威権嚇々たる重臣方なのであったが、ところがそういう重臣方が、さもつつましく膝を揃えて眼の前に端坐しているのであった。