후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
かなわぬまでも切り込んで。……」
「お嬢様!」とそれを聞くと下僕の小平が、まずたくましい顔の上へ、敵がい心をムラムラとだした。
「お咲殿、そなたも守り刀で!」
「あい!」とお咲も懐剣を握った。
「どんな武士か知らないがナーニ! ナーニ! ナーニ! ナーニ!」小平は傍へ引きつけておいた、道中差しを取りあげたが、「ご主人様もお守りくださりょう。三人かかって討って取り、かなわぬ時は切り死にするばかりだ」――で、ヌッと突っ立った。
「ではお嬢様」
「小平や頼むよ」
「私も命限り根限り!」
――で、三人は勢い込んで、部屋から出ると廊下づたいに、源兵衛と兵馬のこもっている、部屋のほうへ足音を忍んで進んだ。
はたして敵討ちはできるであろうか。討つほうはかよわい娘であり、助太刀をするのは下僕と乳母だ。武道には未熟の連中である。しかるに一方討たれるほうは、人を殺したことのある、兇悪の矢柄源兵衛である。のみならず源兵衛には剣鬼のような、桃ノ井兵馬がついている。
この敵討ちはあぶないあぶない!
そういう気分がその一郭で、醸されているということを、なんで紋也が鈴江が知ろう。
二人は五、六間へだたった、一間の中に向かい合って、夕飯の終えた後の時間を、寝もせず静かに話していた。