후리가나로 읽는 일본 고전
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むすめえんじゅつし
娘煙術師
国枝 史郎
国枝 史郎의 娘煙術師(むすめえんじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 267,766자 · 530화면
――と、兵馬はいよいよますます、慇懃の度を強めたが、「桃ノ井久馬と申します」
「何?」とこれを訊くと北条美作は、あたかも物にでも引かれたかのように――いやいやむしろ懐しそうに、二、三歩前へツカツカと出たが、
「桃ノ井久馬ならば存じている。神田小柳町に住居していたはずだ」
「はい、さようでござります」
「そうであったか、そうであったか、桃ノ井久馬の伜であったか。では俺とは縁の深い者だ」
「ご縁深き者にござります」
「…………」美作はここで沈黙をした。探るように兵馬を見下ろしている。それを兵馬が下のほうから顔をあお向けて見上げている。異様な沈黙となったのである。が、その沈黙が破られた時に、二人の間に次のような、意味深い問答が取り交わされた。
「お前の父は忠義者であったよ」
「が、お咎めを受けまして、日本橋において三日間晒らされ、遠島されましてござりまする」
「宮崎準曹、佐藤源太夫、禅僧霊宗らの忠義者とな」
「はい、同罪とありまして、遠島されましてござります」
「気の毒な身の上となったものよ。助けようと俺も手を尽くしてはみたが、そこまでは力がおよばなかった」
「口惜しい儀にござりました」