轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
「小説公園」六興出版社、1950(昭和25)年新春号~1952(昭和27)年2月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 232,193 字 · 463 页
……いや、おれも、死を待っているわけにはゆかぬ」
将門は、ついに、毒杯を仰飲った。
ふたたび、馬上の人となって、十二月十一日、豊田の館を発向し、下野の国府へ攻めて行ったのが、彼として、今や公然たる叛軍の旗を挙げた第一歩だった。
――各※(二の字点、1-2-22)、龍ノ如キ馬ニ騎リ、士卒雲ノ如ク、コレニ従フ。
とは「将門記」の描写である。大陸的な誇張であることはいうまでもない。しかし、この頃の相馬殿の勢威は、そんな風にいっても、おかしくない程、いわば破竹の勢いであったろうとは想像できる。
坂東占領の挙は、将門としては、窮余の一策であり、常陸侵入の暴挙を、それで埋め合わせようとしたものだった。けれど、死中に活路を得ようとした彼の意図は、客観的には、
(いよいよ、将門大乱を謀る)
という大旋風の序曲となってしまったことはいうまでもない。
下野の国府へ、軍勢が着くと、一戦を交じえる者もなく、勅司藤原公雅、大中臣定行などが、門を出て、地上に伏し、将門を再拝したといわれている。
それを見ても、相馬軍の勢威と、そして、将門のうごきが、いかに四隣を恐怖させたものかわかる。