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あかくら
中谷宇吉郎集 第一巻
中谷 宇吉郎
中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第一巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:赤倉、英国日食班の印象、寒月の「首縊りの力学」その他、球皮事件、「光線の圧力」の話、御殿の生活、雑魚図譜、雑記、霜柱と白粉の話、十二花の雪、スポーツの科学、先生を囲る話、「先生を囲る話」について、続先生を囲る話、寅彦夏話、冬彦夜話、文化史上の寺田寅彦先生、雪の化石1、雪の話、リチャードソン。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 107,056 字 · 223 页
、第3水準1-89-16)を俯射す。」と書いてあるそうであるが、櫓を組むためばかりでなく、風にも備えたつもりだったのであろう。勿論それが、かえって患したのである。
何でも、その中に船の中で流行病が始まったのだそうで、すっかり元気をなくして、第二軍たる江南軍の来るのを待っている中に、だんだんと颱風の時期が近づいてきたのである。
ようやく江南軍が鷹島に来たのが丁度七月二十九日、翌閏七月一日に、到頭みんな颱風に全滅させられてしまったのである。勿論この時生きて還る者僅かに三人というのは嘘で、五、六万は帰ったのだそうである。何でも范文虎の水軍はほとんど全滅したのであるが、蒙古高麗の軍は、大抵帰国したのだそうである。
それからこの頃分ったのだそうであるが、二度の失敗に忽必烈は益々討伐の意を固めて、女真の艦を黒竜江の河口に集めて、骨魘、即ち今の樺太から我が国へ攻め入ろうという計画を立てていたのであるが、安息国の方の征伐とかに気をとられている間に、元の国が国内的に分裂しようとする傾向が見えてきて、沙汰止みになったそうである。何だか私達の教わった日本歴史とは大分ちがっているようであるが、大変面白く聞いた。