轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

「神戸新聞」神戸新聞社、1958(昭和33)年1月9日~9月14日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 257,350 字 · 507 页

青空文庫

寄宿舎生活の有難味

中学校の生活というものをしないので擦れておらず、学生仲間を偏見なく素直に批判することができたのである。

入学試験に合格した時、次兄は姫路の病院に勤めていたので、早速お祝の意味で私を呼びよせてくれた。旅費といっても三円か三円五十銭だったろうが、それを兄が送ってくれたので、喜んで出かけて、大分しばらく姫路に厄介になっていた。そのついでに郷里へ行ったのが、十三の年に国を出てから初めての帰省であった。

寄宿舎生活の有難味

高等学校に入った私は、二年余り寄宿舎に入っていた。そのころは寄宿生活を奨励していたのである。初めの一年は北側の寒い部屋であったが、そこの同室に乾政彦や菊地駒次などがいた。乾は大和十津川人の特徴を備えているのが、われわれの敬愛した点であり、菊地は旧幕臣の御家人の出で、外務省に入り、後にはフランスの参事官になったりした。一年おくれて松本烝治が加わった。先代荘一郎博士が播州福本の出身であることは前にもいったが、烝治君はじつにいい友達で、かなりいやなことも遠慮なくいい合えるような間柄であった。あそこの部屋で出来た三、四人の友達は、一生親しくつき合ってきた。