轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田魯庵『新編 思い出す人々』。同一底本的分册已合并为一书。收入:二葉亭余談、淡島椿岳、鴎外博士の追憶、硯友社の勃興と道程、最後の大杉、斎藤緑雨、三十年前の島田沼南、美妙斎美妙、二葉亭四迷、二葉亭四迷の一生、二葉亭追録、明治の文学の開拓者、四十年前、露伴の出世咄。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,401 字 · 427 页
そこでこの女をモデルとして当時の新らしい女を描こうとし、この目的のためにしばしばこの女の住居の近所を徘徊して容子を瞥見し、或る晩は軒下に忍んで障子に映る姿を見たり、戸外に洩れる声を窃み聴いたりして、この女の態度から起居振舞、口吻までをソックリそのままに写したのがお勢であるそうだ。無論外形の一部分をモデルとしたので、全体を描いたのではなかった。第一、この女は随分マズイ御面相で、お勢のような美人でなかった。かつお勢よりもお転婆であり引摺であった。その上に御面相の振わないのを自覚していた為であろうが、男と交際していてもお勢のような coquettish な容子は少しもなかった。仮にこの女と本田と取組ましたなら、お勢のように本田の翫弄にならないでかえって本田を翫弄にしたかも知れない。恐らくこの女は当時の世評嘖々たる『浮雲』を読んだに違いないが、自分がお勢のモデルであるとは気が附かなかったであろう。お政にも昇にもモデルがあるといって、誰それであろうと揣摩する人もあるが、作者自身の口からは絶えてソンナ咄を聞かなかった。勿論、文三が作者自身の性格の一部を極端に誇張して作為したのが争われないと同様に、作者に近接する人物の性格の一部をモデルとしたに違いなかろうが、二葉亭はお政や昇については何にも咄さなかった。