轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

01 第一部

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 159,223 字 · 320 页

青空文庫

一一 蝋小屋

」

そこで次郎の泣き声は、また一しきり高くなった。

「もう泣くんじゃありません。さあお上り。今日は餅搗だから、面白いことがあるよ。でも一人でよく来られたね。道を間違えはしなかったかい。」

次郎は泣きじゃくりながら、お祖母さんに手を引かれて、やっと板の間に上った。

お祖母さんは、それから、大急ぎで、次郎のため黄粉餅を作った。そして、いつになく不機嫌な顔をして、土間の男衆に言った。

「誰かすぐに本田の家に行って、次郎は無事に着いたから安心なさいって、そう言って来ておくれ。今夜はこちらに泊めて置くからってね。……ほんとにこんな子供を一人でよこして置いて、着いたか着かないかも気にかけないなんて、まるで親とは思えやしない。」

次郎は、ひどく父が非難されているように思って、少し気がかりだった。しかし、餅搗の賑やかさが、間もなく彼にすべてを忘れさせた。そして、従兄弟たちと一緒に、夢中になって小餅を丸め始めた。

一一 蝋小屋

その日、次郎はむろん正木の家に泊った。そして翌日は朝から蝋小屋の中で、従兄弟達と角力をとったり、隠れんぼをしたりして遊んだ。

年末のせいで、蝋搾めは一槽しか立っていなかったが、櫨の実を蒸す匂いは、いつものように、温かく小屋の中に流れていた。