轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しのげんり
詩の原理
萩原 朔太郎
「詩の原理」第一書房 、1928(昭和3)年12月15日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 153,641 字 · 305 页
第八章 浪漫派から高蹈派へ
感情に於ける二つのもの、即ち抒情詩的情操(情緒)と叙事詩的情操(権力感情)とが、人文に於て常に対流することは、前章に述べた通りである。実に文芸の歴史は、この二つの感情の反復と、その争闘との歴史に外ならない。そしてあらゆる原則は、常に「反動」の一語に尽きている。即ち一方が抑圧すれば、他方が直ちに反動し、他方が時代を占有すれば、次には一方が興ってくる。この繰返しの反動は、力学的に決定された真理であって、歴史の永遠を通じて続くであろう。決していかなる時代も、その一方のみが、永く決定的に文明を独占することは有り得ない。
されば、今日の如き、近代文化のあらゆる女性化主義にかかわらず、人心の本源する一部に於ては、尚かつ権力感情の獅子が猛然と猛りたっている。しかもそれは時代の潮流に適合するため、変装された女性化主義の仮面の下で、いつも本能獣の牙を研ぎ光らしているのである。即ちあの聡明なニイチェが言ったように、現代に於ける女性化主義者、――平和主義者や、社会主義者や、無政府主義者や――は、すべて羊の皮をきた狼であり、食肉鳥の猛々しい心を以て、柔和な福音を説く説教者である。