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げんだいやくろんご
現代訳論語
下村 湖人
線上閱讀下村 湖人《現代訳論語(げんだいやくろんご)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 127,327 字 · 256 頁
五(三〇七)
六(三〇八)
七(三〇九)
樊遅はそれを思つて、自らその道に通じたいと念願したのであろう。孔子がそのために彼を小人物だと非難したのは苛酷の嫌いがないではない。ただ、当時は春秋時代の末期で、道義が地に落ち政治の大本がみだれていたので、孔子は時にその方面のことが強調したかつたのであろうと思われる。
五(三〇七)
先師がいわれた。――
「詩経にある三百篇の詩を暗んずることが出来ても、政治をゆだねられて満足にその任務が果せず、諸侯の国に使して自分の責任において応対が出来ないというようでは、何のためにたくさんの詩を暗んじているのかわからない。」
○ 孔子においては、詩に親しむことは。人情風俗に通じ、政治外交の真髄を会得する道であつたのである。
六(三〇八)
先師がいわれた。――
「上に立つ者が身を正しくすれば、命令を下さないでも道が行われるし、身を正しくしなければ、どんなに厳しい命令を下しても、人民はついて来るものではない。」
七(三〇九)
先師がいわれた。――
「魯の政治と衛の政治とはやはり兄弟だな。」
○ 魯の先祖は周公、衛の先祖は周公の弟康叔(こうしゆく)であつた。その点でまさしく兄弟の国であつたが、孔子の時代においては、魯に哀公、衛に出公があり、前者は季氏三家の専横によつて君臣の分が明らかでなく、後者は父子位を争つて国がみだれていたので、その意味で