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げんだいやくろんご

現代訳論語

下村 湖人

線上閱讀下村 湖人《現代訳論語(げんだいやくろんご)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 127,327 字 · 256 頁

青空文庫

一(二七九)

二(二八〇)

一(二七九)

顔渕が仁の意義をたずねた。先師はこたえられた。――

「己に克ち、私利私欲から解放されて、調和の大法則である礼に帰るのが仁である。上に立つ者が一たび意を決してこの道に徹底すれば、天下の人心もおのずから仁に帰向するであろう。仁の実現は先ず自らの力によるべきで、他にまつべきではない。」

顔渕がさらにたずねた。――

「実践の細目について、お示しをお願いいたしたいと存じます。」

先師がこたえられた。――

「非礼なことに眼をひかれないがいい。非礼なことに耳を傾けないがいい。非礼なことを口にしないがいい。非礼なことを行わぬがいい。」

顔渕がいった。――

「まことにいたらぬ者でございますが、お示しのことを一生の守りにいたしたいと存じます。」

○ 原文「克己復礼」の四字は、孔子の仁の説明の中でも代表的なものである。「復礼」は、「礼にかえる」と読むのと「礼をふむ」と読むのとの両説があるが、私は前者に従つた。

二(二八〇)

仲弓が仁についてたずねた。先師はこたえられた。――

「門を出て社会の人と交る時には、地位の高下を問わず、貴賓にまみえるように敬虔であるがいい。人民に義務を課する場合には、天地宋廟の神々を祭る時のように、恐懼するがいい。