Japanische Klassiker mit Furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
老師がそこへ飛び込んだので数馬も続いて飛び込んだ。とまた扉がギーと鳴って出入口を閉いだのである。
二人は四方を見廻わした。そこは小さな室らしい。そうして螺旋の階段がある。二人は降り口へ走って行き螺旋階段を下へ下りた。下り切った所に小室があり、灯火がぼんやり点いていた。またさらに下へ下って行くその降り口が見えている。でまた二人はその降り口からさらに下の方へ下りて行った。
幾度かこれを繰り返し最後の小室へ来た時に、そこに厳重の戸があって二人の行手を遮った。
しかし老師は驚かなかった。
「この戸を開けると廊下に出る。三重の城砦の二重目の廊下がつまりこの戸の彼方にあるのじゃ。そこには番兵が立っていて、厳重に廊下を守っているのじゃ。だから迂濶には出られない。そこでまた例の芸当じゃ」
こう云いながら扉の面を両手で静かに探ったが、取手を発見るとそろそろと開け、わずかに開いたその隙から、機械の口を差し出すと、廊下の向こうの壁の面へ物凄い怪人を映し出した。そうして枝笛を吹き鳴らした。
結果は以前と同じであった。
悲鳴。足音。幽霊! と叫ぶ声。
みんなどこかへ逃げてしまった。