Japanische Klassiker mit Furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
読心術方面に至っては、察心術、読想術、観心術を詳述し、骨相術にはいっては、人相、手相、面相、爪相、足相にまで突き入った。
仏に入り仏を出で、道教に入り道教を出で、日本古来の神道にも入った。
今日の言葉で云ったなら「潜在意識」の説明でもあれば「性格変換」の講義でもあった。そうして「変態心理学」でもあった。
そうしてそれらの修行法なのであった。
また近代の兵法でもあり、また実に化学でもあった。
おお今日の化学が、戦国時代に行われたとしたら、何んと魔術ではあるまいか!
倶係震卦教の講釈はこうして先へ進んで行った。
説く人も説かれる人も、今はほとんど夢中であった。
そうして万籟は静まり返り、木食仙人の声ばかりが、谷に山に木精した。
まさに荘厳な光景であった。
夜が明けて朝となり、朝日が山巓に射し出した時、倶係震卦教は説明を終った。
鳰鳥は心身疲労れ切っていた。汗が全身に滲み通っていた。しかし精神はさわやかであった。肉身さながら仙となり、羽化登仙する思いがあった。
その時、木食仙人が云った。
「説くべきことは皆説いた。教えべきことは皆教えた。倶係震卦教全巻の秘密は、これ闡明された。