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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme

Aozora Bunko

「それ見るがいい。お前の配偶は、その御家人喜六と、もう一人の年増に殺されたんだ。今夜は俺のところへまで毒酒を持込みやがったよ。放っておくと何をやり出すかも解らない」

「えッ」

「解ったか、お神さん、夫の敵を討つ気はないのか」

「畜生ッ、そうとは知らずに、――私は亭主に口止めされたのを守って、今まであの二人を庇ってばかりいました、――敵を討って下さい、親分さん」

お由にも、漸く事件の全貌が解った様子です。

「それにしても相手の素姓が解らなくちゃ、敵の討ちようがない。あの女は何だい」

「唐人お勇という大変な女ですよ」

「三人で何かやっていたはずだが――」

「何か大仕事をしているようでしたが、私には言ってくれません」

お由は全く何にも知らない様子でした。

「仲間はたった三人きりか」

「子分は二三十人あるはずです」

「ね、お神さん、仏様のことを悪く言うわけじゃないが、吉三郎はその御家人喜六と唐人お勇に加担して大変なことをやっていたんだ」

「…………」

「俺の見当では、たぶん抜荷を扱っていたのだと思う、――抜荷というと何でもないようだが、こいつは大変な御法度で、露顕すると獄門にも磔刑にもなる」