Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme
「何をしやがる、甥が好きで叔父の家へ遊びに来ているのに不思議があるか、安岡っ引などに縛られる覚えはねえ」
六郎に暴れ出されて、大組打が始まり、六郎もガラッ八も少しずつですが怪我をしてしまいました。
六郎はそこからすぐ挙げられ、徳太郎は嫌がるのを無理に遠州屋へ引取られたことは言うまでもありません。
「何だって六郎を縛ったんだ、つまらねえ事をしやがる」
平次はプリプリしましたが、今となってはどうすることも出来ません。
しかし事情はその晩最後の飛躍をして、とうとう恐ろしい結末まで運んでしまいました。
「八、――気になることがあるんだ」
と平次、浮かない顔をして外ばかり気にしております。
「何です、親分、六郎を縛ったのが、そんなに悪い事でしょうか」
「いや、今晩ここへ来るはずの仁助爺やが来ないのが心配なんだ、――もう亥刻だろう」
「仁助爺やがどうかしましたか」
「どうもしなきゃアいいが、――行ってみよう、行き違いになったら、ここで待って貰うとして」
平次はお静に言い含めて、腕に繃帯をしたガラッ八と一緒に出かけました。
行先は横山町の遠州屋。
「仁助爺やは居るかい」
店から入って訊きましたが、宵から誰も仁助の姿を見た者はありません。