Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
御嶽山には、御嶽冠者。四方八方敵ばかり、社稷艱難の有様でござる」
「承われば、お気の毒、しかし我らと同盟なされて、どういうお得がござりましょうな?」
「聞き及びますれば、ご貴殿には兵も多く武具も備わり、掻い撫での大名地頭などより、かえって威勢熾んとのこと、さすればご同盟くだされた上、その熾んなる軍勢をもって、御嶽冠者にお当たりくださらば木曽家安心致しまする」
「なるほど事情は解りましてござる。名高い名家木曽公のために、そのお味方に招かれましたこと、一期の光栄にござりますれば、早速参上致す筈なれど、私にも多少の家来ござれば、その者どもとも計りたく、自然即座の返答は、ちと難儀かと存じまする。つきましてはご迷惑とは存じまするが、数日の間この山寨にてご逗留くださることなりますまいか」
「心得てござる。ごもっともの仰せ。お言葉に従い数日の間、お世話になることに致しましょう」
「幸い新築の別館もござれば、ゆるゆるお寛ぎくだされますよう」
「次に、主君義明公より、心をこめられし贈り物、貴殿へと申して織物の数々、持参致してござりますれば、いざお受け取りくださいますよう」
進物の行李十個の中五つを前へ押しやった。