Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme
お通さんはそんな事をする人じゃありません。それに大工の松さんとはこの秋祝言する事になっていたし、可哀相じゃありませんか、助けてやってください、ね、お前さん」
お静とお通は昔水茶屋にいた頃の朋輩で、わけても昵懇の間柄だったのです。
「お通や松吉にそんな器用なことが出来るものか、誰がいったい縛ったんだ」
と平次。
「三輪の万七親分ですよ――松さんが大夕立の中へ飛出したのが怪しいって言うそうですが、あの仲間の揉事で、雨なんぞ晴らしちゃいられなかったんですって」
「仕様がねえなア」
平次はもう一度出直しました。女房の友達とその許嫁を救うためというよりは、町方一統の面目のために、万七を向うに廻して手柄を争うのもまたやむを得ない破目だったのです。
「八、両国へ行ってあの辺で聞いたら解るだろう。あの大夕立のあった日に喧嘩を始めた武家と遊び人の名と所を訊き出して来てくれ、大急ぎだぜ」
「そんな事ならわけはねえ、半刻(一時間)経たないうちに、二人の鼻へ縄を通して引摺って来る」
「馬鹿、縛って来いと言うんじゃねえ。名と所が解りゃいいんだ、が相手に嗅ぎ出されねえようにしろ」
「合点」