Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme
仲間はまだ外に二人、その日のうちに挙げられました。三千両を載せた釣台が、予定の通りお通の茶店で休んでいるところを狙い、井崎八郎と勘次は馴れ合い喧嘩をして野次馬と一緒に茶店に雪崩れ込み、源助は釣台を庇って、帳場の後ろへ入れるのを合図に、窓の外に潜んでいた二人の仲間が、砂利と古金を詰めた偽物の千両箱と掏り替える手順になっていたのです。
筋書は不意の大夕立で少し狂いましたが、だいたい予定の通り運ばれました。もっとも、夕立は人間業で拵えられるわけはありませんから、平次は喧嘩を馴れ合いと睨んだのは慧眼でした。それから、雨に当らないはずの千両箱が、ひどく濡れていたのも平次の眼を免れようはなかったのです。掏り替えた砂利詰の千両箱を、同じ仲間がもう一度望んだのは、ちょっと腑に落ちませんが、それは源助の細工の細かいところで、大夕立に妨げられて、千両箱の引渡しが翌る日と決ると、急に、その偽物の千両箱を盗ませて、事件を更に複雑にしようと計画したまでの事だったのです。
予定の通り引渡しが夕方あったとすると、千両箱の中から砂利や古金が出て来た時、一番先に疑われるのは、何といっても源助と鳶頭の辰蔵です。