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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme

Aozora Bunko

夜中過ぎに千両箱がなくなる分には、深川にいるはずの源助だけは、少なくとも疑いから除外されます。万一新墓から千両箱を見付けられたところで元々ですから、急に思い立った源助は内から、お兼に手引きをさせ井崎八郎と勘次に千両箱を三つ盗み出させて、昼のうちに見定めておいた新墓に埋めさせたのでした。

店中の者の名を書いて、その晩外へ出た者のない事を平次に呑込ませたのは、脛に傷持つ源助の余計な細工だったのでしょう。

事件はこれで綺麗に片付きましたが、三つの千両箱の行方だけはどうしても解りません。

源助始め悪者の一味を、思い切った牢問に掛けましたが役人をからかっているのか、それとも一人二人の外は本当に知らなかったのか、どうしても三千両の隠し場所を白状しないのです。

「まだ娑婆に大事の仲間がいるんだろう。どんな事をしても三千両を捜せ」

笹野新三郎も躍起となりますが、処刑を覚悟で口を緘んでいるのは、全くどうしようもなかったのでした。

平次は毎日のようにお通の茶店へ行きました。

「その時川に船はいなかった――、二人であの大夕立の中を三つの千両箱を持って遠くへ逃げられる道理はない」