Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme
四つになったばかりのお坊っちゃまのむずかるのは、当り前と言えばそれまででございますが、捨て置き難いのは、お嬢様にも何か変なことばかり付き纏います」
「というと――」
「家の中に、お嬢様の命を狙う者があるのでございます。一度はお嬢様の御飯の中に、石見銀山の鼠取りが入っていたのを、重三さんが見付けて大騒ぎをしたことがございます」
「重三――というと、お嬢さんの許嫁の?」
「ええ」
お雛はすっかり赧くなって、お染の蔭に隠れてしまいました。
「どうして鼠取りが御飯の中へ入っていると判ったんだろう」
「それは判りませんが――なんでもその前の晩は珍しく番頭さんも重三さんも寮へ泊って、朝はお二人にお嬢様と坊っちゃまと四人で御飯を召上がっておいででございました。重三さんがいきなり、お嬢様の御飯が、変な色だから、と急に止めなさるんです」
「フーム」
「試しに猫にやってみると、猫はすぐ死んでしまいました。御飯の中には、石見銀山の鼠取りが、うんと入っていたんです」
「御飯は誰が炊くんだ」
「まア、親分、まさか私がそんな事をするとは思っていらっしゃらないでしょうね」
肥っちょの癖にお染は女だけに、やはり妙に気が廻りますが、