Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme
「お前さんなら、石見銀山の鼠取りなどを入れるより、お嬢さんを捻り殺す方だろう、私はそんな事を疑ってはいない、安心なさるがいい」
そう言われると、からかわれながらも、人の好さそうなお染は釈然としてしまいます。
「その他、お嬢様だけ外に居る時、物置の材木が倒れて来たり、少し薄暗くなってから歩くと、変な男がつけて来たり、そりゃ怖いことがあるんです。親分、私のような物の判らない女が考えても、お嬢様とお坊っちゃまをどうかしようという恐ろしい人間が蔭で糸を引いてるような気がしてなりません。御苦労でも、ちょいと、根岸までお出かけ下すって、せめてお化けの出ないような工夫だけでもしてやって下さいまし。そうでもないと、どんな事になるかわかりません」
お染の熱心な調子は、とうとう平次を動かしてしまいました。
「よし、一と肌脱いでみよう。ところで、今晩は外によんどころない用事があるから、明日出かけるとして――」
「親分、今晩は番頭さんが寮へ来なさる晩で、またどんな事があるか心配でなりません。出来ることなら、私どもと一緒にいらしって、寮へ一と晩泊ってみては下さいませんか。お静さんへは、私がよくお願いしますから」