Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

「ほんとにさようでございますね。けれどこちらにも鈍二兵衛という立派な軍師が従いておって日頃は愚図愚図のドジではあるが、あれでなかなか智恵者のことゆえその智恵の主に智恵を借りて、復讐しとうございます」

女姿の怪物は、手近かの所に浪人組の恐ろしい勇士と勇婦とが様子を窺っているともしらず、しめやかに話し合っているのであった。

この時、またも闇の中に、ポツリと一点燐光のような青褪めた円光が浮かんだが、図太い男の破鐘声がすぐとそこから聞こえて来た。

「これはこれは小女郎主もお夏ご前もお揃いか。さては法蔵寺鈍二兵衛が一番の遅刻でござったかな。いやはや面目次第もない。平にご容赦ご容赦じゃ」

さも大仰にこう云うと、八尺もある入道がノッシノッシと現われて来た。弁慶格子の広袖に丸絎の帯を前に結び、五十貫もある鉄棒を軽々と携げたその姿は可笑し味もあれば凄くもある。

「おやまあこれは鈍二兵衛さん、大層遅いじゃございませんか」こう小女郎が突っ込めば、

「遅れたからには遅れただけの弁償せをしなくばなりますまい。さあさあ何をくださります?」

と、お夏が笑ってせがみ出した。

「何、うめあわせをせよというか。