Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
鬼王丸の成敗
……尚、詳しくは座を改めお話し致すでござりましょう。やあやあ汝ら老師のご同勢を鳳凰の間へご案内致せ!」
鬼王丸の成敗
冠者は悠然と立ち上がったが、そこで恭しく一礼した。美玉のような玲瓏たる面貌。それに武人の威厳を加え、且つ高貴さを備えたところの一点非の打てぬその態度にはさすがのオースチン師も感嘆したものか、急いで謹んで礼を返し、
「ほほうさては噂に聞き及ぶ御嶽冠者とは貴殿でござったかな。思いもよらぬご助力で市之丞殿の無事の顔を見、祝着これに過ぎませぬわい。心の底からお礼申す。では仰せに従って市之丞殿は愚僧頂戴、共々鳳凰の間へ参るでござろう。市之丞殿いざおいでなされい」
「は」と返辞て市之丞は、御嶽冠者にまず一礼し、それからつと立ち上がったが、疲労れた体には歩くことさえ出来ず、蹣跚として倒れようとするのを素早く走って支えた姫、
「市之丞様!」
「芳江殿!」
たった二人で二声だけ! 後はひしと抱き合い感極まって泣くばかりである。
「しからばご老師いずれ後刻……」
「鳳凰の間でお待ち申す」
オースチン師の一団は御嶽冠者の部下に守られ地下道を鳳凰の間へ取って返した。御嶽冠者の心遣いであろうやがて珍味が運ばれて来た。