Classici giapponesi con furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate
玲瓏として玉のよう
金よ! 銀よ! 金よ! 銀よ! よしよし思うさま泣くがよい! 俺がその中地の下からきっと掘り出してやるからの!」
云い云い彼は林を分けてどこへともなく行ってしまった。
「いや大笑いの頂上じゃ! がしかし同じ白痴にしてもああいう馬鹿は罪がない。愛嬌があって面白い」
「金よ銀よ、金よ銀よか、ほんとにとんだ愛嬌者じゃ」
口々に坑夫達は戯言を云って坑道の方へ歩いて行った。
間もなく坑道の奥の方から爆発の音が聞こえて来た。谷々にこもってその音は雷の鳴るがようにと響くのであった。
玲瓏として玉のよう
日も次第に暮れて行って、夕月が山の端に懸かるようになった。
昼の勤めの坑夫達はとうに家路についてしまって、夜の勤めの坑夫ばかりが持ち場持ち場で働いている。
全山はさすがに静かであった。
熔鉱炉を据えた仕事場を正面に控えて山の中腹に巍然として聳える巨大な建物は、この鉱山の一切の事を一手に扱う大機関で――すなわち今日の山事務所で、その頃は吟味所と呼んでいたが、その吟味所の大建物も、今は静まり返っていた。
と、吟味所の裏木戸が、内から窃かに開けられた。つと現われた人影は、どうやらうら若い女らしい。