Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Leggi 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 335.908 caratteri · 669 schermate

Aozora Bunko

獣人の領地

虫のようにウジャウジャ住んでいるのである。歌っている者、叫んでいる者、笑っている者、詈っている者……お祭りのような騒ぎであった。

いや事実お祭りなのであった。

彼らのお頭が嫁を貰った……それを祝っているのであるから。

長い長い行列が、部落を縫って進んでいた。

お頭荒玉梟帥の家へ、お祝いに行く行列であった。

戸外で騒いでいた連中も、家の内にいた連中も、大急ぎに飛び出して来て、やはり行列へ加わった。

彼らは大ハシャギにハシャイでいた。突っつき合ったりくすぐり合ったり、蹴飛ばし合ったり、撲り合ったりした。

しかしみんな仲がよかった。

彼らはひどく率直であり、普通にいうと下等であり、下等だから真実であった。彼らには一切敬語がなかった。その必要がないからである。と云うのは平等だからであった。

「私」と云うところを「俺」と云い、「あなた」と云うところを「お前」と云った。誰に向かってもそうなのであった。

ただ一つ敬語があった。

「お頭」と云う言葉である。

しかしこれとて便宜上の言葉で、敬語と云うことは出来ないかもしれない。

荒玉梟帥は「お頭」ではあったが、普通に云うところの「お頭」